初見殺しの「eLTAX」

確定申告の時期まであとわずか。

私は個人事業主、法人の両方で確定申告を行っていますが、法人に関しては税理士事務所に委託しており個人のみ自分で申告しています。個人での申告の際、UI・UXのセンスが最悪なe-TAXは使っていませんが、会計ソフトがe-TAXと連携しているので特に問題はありません。

このe-TAXは国税の話しですが、地方税でも似たようなシステムとしてeLTAXがあります。

eLTAXとは?

eLTAXは、地方税(住民税や法人事業税、固定資産税など)の手続きをインターネットで行うためのシステムです。 国税(所得税など)を扱う「e-Tax」の地方税版、と考えると分かりやすいでしょう。

法人は税理士事務所に処理を依頼していると書きましたが、法人分であっても確定申告以外の手続きに関しては全て自分でやってきました。その自分でやっている手続きのひとつが「給与支払報告書」なのですが、これもeLTAXで対応可能と知ったので2026年1月提出分からはeLTAXを導入するつもりで準備を進めていました。

さらに既にここで何度も取り上げている「宿泊税」。道外事業者が2026年4月からはじまるこの制度に対応するためにはeLTAXを導入以外の選択肢がないような状況でした。しかしこのシステム、最初は何が何だか全くわかりませんでした。

問題1:システムが「3つ」もあって迷子になる

eLTAXを使うには「PCdesk」というソフトを使いますが、なぜか以下の3つに分かれています。

  • PCdesk(WEB版): ブラウザで動く。簡単な届出や納税用
  • PCdesk(DL版): パソコンにインストールする。複雑な申告用
  • PCdesk(NEXT): 特定の税目(宿泊税など)専用の別棟システム

届出書類や税目によって使えるシステムが異なるのです。そもそもシステムが3つあることすら知りませんでしたし、普通に考えれば「PCdesk(WEB版)とPCdesk(DL版)は同じ機能」と感じるはず。しかし実際にはそれぞれ役割が異なっており「どれを使えばいいの?」と迷うのは当然でしょう。

ちなみに宿泊税の手続きに関しては、まずPCdesk(WEB版)で北海道旭川市を登録し、PCdesk(NEXT)で必要書類を送付する、という流れでした。(こんなもん、わかるかっ!!!)

問題2:いまだに「ICカードリーダー」が必須

e-TAXもeLTAXも資料を提出するには電子証明書が必要となります。その電子証明書としてマイナンバーカードが利用できるので、カードを持っていればあえて費用をかけて別途準備する必要はありません。

e-Tax(国税)であれば、PCの周辺機器がなくてもPC画面上に表示されたQRコードをスマホで読み取るだけでマイナンバーカード認証ができますし、スマホでの申請なら流れの中でスマホでマイナンバーカードを読み取るだけです。 しかしeLTAXでは、いまだに物理的なICカードリーダーライターを繋がないと署名ができないのです。

「スマホはあるのにこのeLTAXのためだけにリーダーを買うの?」

ただでさえ、UI・UXがe-TAX以上にクソなeLTAXなのですが、このカードリーダーによってさらに導入のハードルが上がってしまいます。

私は仕方なくICカードリーダーを準備し、とりあえず給与支払報告書を作成、提出しました。

2026年9月に「大改革」がやってくる

そんな不満だらけのeLTAXですが、実は2026年9月に、システムが根本から作り直される「第5期更改」が予定されているそうです(AIに聞いたら教えてくれました)。今回のアップデートの目玉は、まさに待ち望んでいた内容のようです。

  • システムの統合: 複数のPCdeskをWEB版へ一本化する方向で調整中
  • スマホ認証の導入: ようやくカードリーダー不要で、スマホを使って署名ができるようになる予定
  • UIの刷新: 「専門知識がなくても、画面に従えば入力できる」親切な設計への改善

どれも当然のこと、現時点でやっておいて当たり前の仕様ですね。行政側のセンスでUIの刷新と言われても信用できないところですが、今よりは直感的にわかりやすいものになることを期待します。

バカなふりして聞いてみた

改修予定があることはわかりましたが、大っぴらに公表されている?これらの公式発表がすぐには見つからなかったこともあり、公式回答を得るべく何にも知らない体で以下の問い合わせを送ってみました。

システムの乱立と一元化について

【現状の問題点】 現在、PCdeskには「DL版」「WEB版」「NEXT」の3つが存在し、ユーザーは手続きごとにシステムを使い分けなければなりません。この継ぎ足し開発によるシステムの乱立は、ユーザーに過度な判断を強いる「不親切かつ非効率な設計」であり、速やかに解消すべきです。

【質問・要求事項】

Q1: これら3つのシステムを「一つの入り口(WEBポータル)」へ完全統合する計画はありますか?

Q2: 統合予定がある場合、その具体的な稼働開始時期を明示してください

Q3: 「NEXT」という別系統のUIを存続させる合理的理由があるならば、その内容を説明してください

マイナンバーカードのスマホ認証(QRコード認証)対応について

【現状の問題点】 国税(e-Tax)では2022年からPC版でも「スマホをリーダー代わりにする認証」が可能ですが、eLTAXではいまだに物理的なICカードリーダーライターを必須としています。これは納税者に不当な費用負担を強いるものであり、国税と地方税のサービス格差を放置していると言わざるを得ません。

【質問・要求事項】

Q4: PCdesk(各版)において、スマートフォンを利用した電子署名・認証機能を導入する予定はありますか?

Q5: 導入予定がある場合、大規模なシステム更改を待たずに先行実装することは可能ですか?不可能な場合はその技術的・制度的理由を回答してください

情報公開とユーザー視点の反映について

【現状の問題点】 大規模なシステム更改は予定されているのでしょうか?一般ユーザーには「いつ、何が、どう便利になるのか」という具体的なロードマップが公開されておらず、運営体制が極めてクローズドです。

【質問・要求事項】

Q6: UI・UXの改善計画(スマホ対応やシステム統合など)について、一般ユーザー向けの特設サイトやロードマップを公開する予定はありますか?

Q7: UI・UXの改善計画がある場合、過去の利用者満足度調査で指摘されている「操作性の悪さ」を解消するため、新システムではどのような設計思想を取り入れているのか回答してください

回答

eLTAXサイト上のお問い合わせフォームから送信したところ、数時間ですぐに反応がありました。

【回答】
お問い合わせいただきありがとうございます。ご記載いただきました内容にて、回答可能かも含めて一旦調査を行います。調査にお時間を要しますため、回答まで今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。

システムからの自動返信ではないようです。とりあえず回答を待つことにします。

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