IT導入補助金の着金

2023-09-27

PC購入資金にも使える補助金

国の制度としては唯一、PC、モニタ、プリンタ等のハードの購入資金にも活用できる

IT導入補助金

しかも法人だけでなく個人事業主としても利用可能な制度です。予算がなくなれば廃止されてしまう制度のため利用可能なうちに申請することとし、その結果、無事に補助金を受け取ることができました。

今回の私の目的は、この制度を利用し個人事業主として10年以上使っていた「デスクトップPC」と「モニタ」を刷新すること。ただし、ハードウェアの購入だけでは申請できないため、合わせて「クラウド会計」も導入することにしました。

ただ、そのクラウド会計は、個人事業主として数年前から既にとあるサービスを使っていました。しかしそのサービスは、個人事業主として使うには「かなり割高」だとも感じていました。そこで今回、このタイミングで月額料金がもっと安い別の会社のサービスに乗り換えることにしたのです。IT導入支援事業者に確認したところ「乗り換えでも見かけ上は新規契約と変わらないので補助金申請はOK」とのことでした。

時系列

私が申請したのはIT導入補助金2023前期です。

申請から補助金受領まで、大雑把ではありますが、以下のような時系列で進んできました。

2023年3月中旬候補として考えていたIT導入支援事業者に事前相談
2023年3月下旬IT導入支援事業者とオンラインミーティング
IT導入支援事業者決定、補助金申請に向けての事前準備開始
2023年4月上旬導入するPC、モニタ、クラウド会計の選定、見積書取得
IT導入補助金申請サイトにマイページ開設、必要項目の入力
2023年4月中旬IT導入支援業者にて入力内容のチェック、補助金交付申請
2023年5月下旬補助金交付決定通知
2023年6月上旬PC、モニタ、クラウド会計の発注
2023年6月下旬順次納品
2023年8月中旬事業実績報告入力、提出
2023年9月中旬補助金額確定
2023年9月下旬補助金受領

申請において注意しなければならないことは、あまりにもオーバースペックのPCなどを申請すると却下されてしまう可能性があるということです。大した作業をしないにもかかわらず強力なグラボの載ったゲーミングPCのような過剰なスペックを持つハードを申請すると通らない可能性が高いとのことでした。そもそも個人事業主の申請は法人の申請よりも採択率が低いため、あまりチャレンジングな申請は控えておくべきかと思います。私自身は過剰なスペックなど求めていませんでしたので現実路線でそれなりに満足できるスペックのPC(core i3以上でメモリ16GBだけは譲れない)で申請していました。

同時に手配したモニタは当初4K対応を狙っていました。しかし、こちらはトゥーマッチなスペックと見られる恐れがある(会計ソフトの操作メインなら4Kなど不要)、そしていくら補助金が出るからと言っても購入金額に比例して自己負担額も増えてしまうことから、今回は現実路線であるフルHDで我慢することにしました。

手続き

正直なところ、手続きはちょっと煩雑で面倒くさいです。ただ、面倒なだけで難しくはありません。入力で注意しなければならないところなどはIT導入支援事業者の方が丁寧に教えてくれるので「わからん!万策尽きた!」ということはないでしょう。

会計ソフトの乗り換えもそれほど苦ではありませんでした。

この煩雑作業を加味しても10万円で最新のハードに刷新できたことには大満足です。

IT支援事業者によって導入できるハードメーカーが限られる(Macが欲しい人はMacを取り扱っているIT支援業者を使わなければならない等)、また、IT支援業者によっては、コンシューマー用ではなく業務用しか取り扱えないことから選択肢が少ない等々のハードルはあるものの、それでも費用対効果的には満足できる制度だと思います。

補助金額

今回私が導入したPC、モニタ、クラウド会計の総額は20.5万円、対して補助金額は約半額の10.5万円となりました。すなわち、ほぼ10万円で最新のハードウェアを導入でき、同時に月額料金の安いクラウド会計も導入できたことになります。

そして先日、補助金が無事に着金しました。

PC等のハードウェアの購入資金に補助金が出る国の制度はこれだけです。この予算があるうちに制度を上手く活用し仕事環境を刷新してみてはいかがでしょうか?