
12月の作業として有名なのは「年末調整」。この作業自体はサラリーマン時代から行ってきたメジャーイベントですので忘れることはありません。毎年12月末までに年末調整の書類一式を作成をしているものの、これらの資料はどこにも提出しません。単に作成して7年間保管するだけ。
対して以下の作業は起業してから発生したものです。しかも年に1、2回しかやらないため記載内容が記憶に定着せず毎回のように以前の資料を振り返りながら作成しています。
所得税徴収高計算書(源泉所得税納付書)
私は特例対象なので年に2回、1月と7月に所轄の税務署に提出するもの。

私の法人は私に対して毎月給与(と定期代)を支払っていますが、その額は社会保険料及び厚生年金保険料を最低ランクにするためにあえて少額にしています。よって源泉徴収も対象外のためこの書類に記載、納付する額は毎回「0円」。それでも年に2回、この書類を税務署に提出しなければならないのです。
税務署は近くにあるので行くこと自体は全く苦ではないのですが、窓口で準備されているA4の紙に住所と法人名、電話番号を記入させられることが苦痛、というよりこの紙自体に1ミリも意味がないとしか思えませんでした。だってこの納付書に全て書いてあるのですから。
そこで毎回「こんな紙に何の意味がある?何に使うの?税務署が国民の貴重な税金を無駄遣いすることは許せない!」と文句を言っていました。しかし、その窓口のスタッフはきっと派遣。毎回のように「担当者に伝えておきます。今回は私のほうで書いておきます」と結局は貴重な資源を使われていました。
この年に2回の苦痛なイベントをどうにかしてなくせないか?と思っていたところ、最近になって
e-TAXで提出可能
ということを知りました。
法人としてe-TAXは利用できる環境ではあったものの、法人の確定申告は税理士に依頼しているため、私個人がe-TAXを触ることはありませんでした。そこで今回初めて、この書類を自らe-TAX経由で提出することにしました。
私は業務のほぼ100%をPCで作業しています。スマホは画面が小さくPCより操作しづらいこと、そして何より老眼の身には厳しいことからPCメインの作業となっています。
以前のe-TAXは少し触ったことがありましたが、クソみたいなUI/UXで当時は「二度と触りたくない」と思ったものですが、最近は少しまともになったような気がしました。
また、以前は高いハードルのひとつと感じていた
電子証明書
以前はどこかの認証機関から有償で電子証明書を発行してもらう必要がありました。その後、ある時期からマイナカードが使えるようになったようですが、当初はカードリーダライタが必要でした。この年に2回の作業のためだけにカードリーダライタを準備することなどアホらしかったのでそれも障害だったのですが、現在はマイナカードxスマホで解決していました。PCでの操作でもPCのモニタ上に表示されたQRコードをスマホで読み取り、スマホでマイナカードを読みとらせることによって完了。余計なハードを準備する必要がないというのは助かります。
(ちなみに所得税徴収高計算書の提出の場合は電子証明書不要です)
こうして無事に資料作成、提出ができました。
給与支払報告書
こちらは税務署ではなく各自治体の役所の税務課に提出するもの。提出は年1回、期限は1月末です。

これ以外にも2種の用紙があり合わせて最低でも3枚の書類を提出します。
こちらの提出先は自治体のためe-TAXは使えないのですが、それと似たようなeLTAX(エルタックス)というものを使って提出することが可能です。しかしこのeLTAX、以前の最低最悪だったe-TAXのUI/UXよりも酷いもの。さらにこのeLTAXではマイナカードxスマホがいまだに使えません。ということはカードリーダライタが別途必要ということ。年に1回しか使わないもののためにそんなものを準備する気にはなれないため、この資料は自ら役所に持ち込むことにしています。
こちらの書類、以前は窓口のスタッフに渡していましたが、今年は黙って一人で提出できるようになっていました(以前からなっていたかも?でしたが気づきませんでした)。

「このためだけにわざわざ専用の青い封筒!?これも税金だろうに」という思いもあるものの
- 複数枚をまとめて提出するためには封筒は必要だろう
- 青いのは他の何かと取り違えないようにするためかな?
と思うようにしました。
給与所得者の源泉徴収票等の法定調書合計表
2025年1月8日追記です。
「これだけだったっけ?」と思いながらも一旦はブログを公開したのですが、その後にカレンダーを見て思い出しました。この資料も毎年1月末までに提出しなければなりません。
提出先は所轄の税務署、こちらもe-TAXに対応していますのでサクッと終わらせておきました。

最低でもこの「法定調書合計表」は必ず提出、さらに会社の規模によって他にもいくつかの資料を一緒に提出しなければなりません。私の法人の場合は私一人、その他の資料の提出の対象外のためこの1枚を提出するだけでOKとなっています。