シニアの再就職:破産寸前からの再起を目指すも厳しい現実を自ら体験

2020年3月25日

シニアの私が再就職に至るまで

破産?

私は2010年から現在まで、いくつかの副業(アルバイト、請負含む)を経験しその一部は今も継続中、さらに実際に2つの会社を立ち上げました。

そんな私ですが、いくつかの複合的な要因により2019年夏ごろに

破産!?

という危機に直面しました。

現在まだ係争中?なこともあり詳細は控えておきますがとにかく人生最大のピンチ?

いや、最大のピンチは大震災のときの死に直面したことだと思っているので2番めのピンチにぶち当たってしまいました。

とりあえず2020年3月時点でまだ破産者にはなっていませんし、たぶん今の流れであれば破産は回避できそうです。

ただし、そんな状況であるなかでノホホーンと何もしないわけにもいきません。一時的にせよ安定かつ定期的な収入が必要と考え再就職を検討、実行に移した時期がありました。

私がシニアを意識している理由

そもそも私自身がこのカテゴリーに入っているということが最大の理由です。
私は1966年の丙午年生まれ、2020年2月現在53歳です。世間一般では括られている「シニア」層とは60代を指していることが多いようですが、いざこれから新しいことにチャレンジしようとした場合は50代どころか、実際には45歳ぐらいから既にシニア扱いにされていることが現実だと感じます。

転職サイトにエントリー

10年以上ぶりの就職活動。ただ、私の過去の転職(3回)は全て取引先への転職だったため、全くの白紙からの就活となるとそれこそ新卒以来(1987年)です。いや、正直、新卒のときも候補は学校側が最初から4社に絞っており、私はその中から選ぶだけ、という状態だったのでそれこそ初めてに近い経験でした。

まずは有名どころの転職仲介サイトにエントリーしてみました。

ビズリーチ

CMで有名ですよね。

若かりし頃はサラリーマンの評価はサラリーと思っていた私、このサービスがまだ有名ではなかった、立ち上がった当初からお試し的に利用していました。しかし、現役バリバリでもオファーが届くことは一度もありませんでした。

そして今回も当然のようにオファーはなかったためオープンな募集に片っ端からエントリーしました。その結果は、、、箸にも棒にもかからず、1ミリ足りとも前に進んだ案件はありませんでした。

私の勝手な想像ですが、このサービスの中心層は現役サラリーマン、かつ40歳ぐらいまで、という感じです。

DODA

オファーという意味では一番送られてきたサービスでした。

転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?

オファーはAIが勝手に送ってくるもの、エージェントが送ってくるものとありました。

とにかく後先考えずにほぼ全てのオファーを受けました。しかし、、、同上。

その他

他にもいくつかのサービスに登録しました。

面接確約!転職するならMIIDAS(ミイダス)! 大手上場企業や外資系企業など優良な求人多数|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】 利用はすべて無料!東京都内での就職・転職なら!【正社員就職応援プロジェクト・東京しごとセンター】

これら以外もたくさんエントリーしましたがキリがないので。

それぞれのサイトでレジュメもしっかり丁寧に、文字制限の範囲内できっちり記載しました。さらに希望エリアなし、ポジションなんでもあり、年収も600万円~と自分では最低ランクに設定しました。

その条件で自ら検索、これならできるだろうという募集に片っ端からエントリー。たぶん100社以上にエントリーしたと思います。

しかし結果はほぼ全滅

そんな中からほんの数%だけは社長や役員面接まで進みました。そこまでいったものは全て会話も弾み「手応えあり!」と感じていました。しかし結果はやはり

今後のご活躍をお祈ります

転職サイトの現実

シニアは対象外

この手の転職サイト、表には出てこない見えない条件はこんな感じでしょう。

  • 40歳未満
  • 転職歴3回以下
  • 募集職の経験者
  • 現役

シニアにはなかなか難しいハードルです。

まずそもそも年齢的に無理です。でも逆に言えば年齢さえクリアすればチャンスがあるということも言えます。

私の場合は経験以外全て対象外だったことも多く書類選考でAIに簡単に弾かれてしまったと感じます。

これらの会社とてビジネスでやっていることですから、費用対効果を考えれば採用される確度の高い人を優先するのは当然でしょう。

シニア世代は低コスパ

この世代、企業側から見ると

  • 大量に余っている世代
  • プライドと給料は高いが実力と見合ってるかは?
  • 時代の変化に取り残されている人も多数

要するに著しくコスパの悪い世代でもあり「できれば削減して組織全体の若返りを図りたい」と考えている企業トップも多いと思われます。

シニアを対象としたサービス

逆にシニアだけを対象としたサイトのひとつとしてマイナビミドルシニアというサービスもあります。

もちろんここにも登録し募集を確認しましたが、仕事の内容が「そうじゃないんだよなぁ」という印象でした。

これは私の勝手なイメージですが、こちらのサイトはリストラや倒産等で収入源が途絶えたシニア層向けの手っ取り早い再就職先の斡旋。

年齢、経験やスキルはあまり問わない分、収入は低めなんだけどどう?

と言われているように感じました。

人によっては合うかもしれませんが、私には興味を持てる仕事がありませんでした。

ハローワークの利用

ネットのサービスで仕事を探すことには限界を感じたため、最後の手段として選んのがハローワーク(ハロワ)です。

過去にもアルバイトを探すためにハロワを利用したことがあります。昨日アップした消防設備点検なんかは正にそれでしたが、正社員(または契約社員)の職探しとして利用したのは初めてです。

メリット

ハロワの最大のメリットはネット系では出てこないような求人がたくさん見つかること。そして日々更新されていること。

募集している会社の中には単に広告費を打てないような小さな会社もありますが、お金をかけなくても人が簡単に見つかること、また条件によっては採用すると国から補助が出るなどの理由からたくさんの企業が利用しているように感じます。

実際、ここでしか見かけない募集がたくさんあり見てるだけでも新鮮でした。

デメリット

まともな会社なの???と感じてしまうところも多々あることが最大のデメリットでしょう。

面接に行ったらどう見てもこの社長(会社)はヤバい、とこっちからお断りということもありました。このあたりは利用していくと徐々に経験値が貯まり鼻が効くようになってきます。

また、営業時間が役所体質。原則、土日祝はやっていませんし終了時間も早めですので事前のチェックが必要です。

利用方法

そんなハロワ、全て無料で利用できるのですが、正式な利用のためにはまず求職者としての登録が必要です。

登録するとカードが発行されるのですが、このカードがないと募集にエントリーできないので常に持ち歩くようにしましょう。

ただ、登録しなくても募集の検索はネットでできるようになっていますので、実際にエントリーしたい募集を見つけてからの登録でも大丈夫です。

私は先に登録してから求人を探しました。当時の私の利用方法としては

  1. 自分なりの検索条件を設定(職種、勤務地、給料、休日)
  2. 週に数回サイトをチェック
  3. 新規で興味のある求人が見つかればその求人のIDを控える(IDを控えておいたほうがあとから検索が簡単)
  4. 後日ハロワに行ってそのIDから求人票印刷
  5. その場でエントリー

こんな感じで何週間にも渡りハロワに集中して仕事を探していました。

募集に片っ端からエントリーした結果

気になる募集には全てエントリーしました。約30社ぐらいですかね。そのうちの一部は社長・役員面接まで進み適性検査を受けたものもあります。しかしそれでも、、、。

ダメでも立ち止まっているわけにもいかず前に進むしかありません。

そんな活動の中で見つけたとある1社。募集要項からは過去最高にいい条件のように見えました。

  • 上場企業
  • 勤務地:私のホームグランドとも言える西新宿高層ビル群
  • 給料:月額60万円固定
  • 年齢:60歳までOK

こんな募集はなかなかないのですぐにエントリーしたところ、1週間後ぐらいに連絡がありすぐに面接。そこからさらに2週間後ぐらい経ったころに連絡がきました。

採用します。いつから来れますか?

やっと落ち着ける、再生の道が歩めると肩の荷が下りた瞬間でした。

入社後

初日から危険信号

初出社してみてまず最初に感じたのはオフィスを包む何とも言えない負のオーラ

私も含めてそれなりの年代の方が中心の集団ということもあったのでしょうが、それだけでは言い表せない活気のなさ、どんよりした空気がオフィス内を漂っていました。

そして9時ピッタリに朝礼がスタート、そこでもうピンときました。

ここは相当ヤバいな

朝礼、夕礼、過剰な制限、そして、、、

まずは全員で何回も社是社訓の発声から。そして下らない役員の朝の一言、その後に昨日の成果発表。

さらに毎日夕礼もありそこでは今日の成果確認、、、。

その他にもデスクでの飲食禁止、基本的に私語厳禁、席を離れていいのはトイレとランチだけ、他フロアへの移動は上司から許可を得る、、、

ここは小学校?それとも軍隊?

そして究極は

社長が神様・王様扱い(さらにその虎の威を借る狐=役員)

今の時代でもこんな恐怖政治がまかり通っている会社が実際に存在しているという事実が恐ろしいとすら感じました。

業務内容は電話営業

仕事自体は超単純作業、要するに電話営業でした。使い古された自社の顧客候補データベースを使って自社サイトへの出店の勧誘。

自宅や携帯にも何度も同じ会社から営業電話がかかってきたりしますよね。それと同じです。

でもこのリスト、過去から断られ続けている人たちしか載っていないんです。そんな人に何回電話してもねぇ。でもこのリストがこの会社では最大の資産であり、唯一の営業手段であり、成功体験なのです。

この会社の発想は、少し時間を空け、担当者も変えて何度も連絡していればそのうちその気になるタイミングもある、そのタイミングで商談成立させればいい、という考え方のようです。

もうね、発想も手法も古すぎです。そしてこれ以外の手法は全て否!

バカなの?ねえ、バカなの?!

私に運営を任してくれれば、この1/3の工数で同じ期間内に3倍の結果を出す自信がありますよ。

勤務1週目

私のサラリーマン時代の生き様は

日々創意工夫、改善により最短の時間・工数で最高の結果を出すこと

それがこの会社では全否定でした。言われたことをただひたすらやることが是で違うことは全て非。

とにかく1日100件電話すりゃいいんだよ!

こんな社風や業務内容、スタイルに初日から無理!そう感じました。しかし、自分の生活のこともあり

逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、、、

そう思って1週間は辛抱しました。

2週目初日で決断

自分の年齢を考慮、置かれている立場から覚悟を決めての再就職。

ここに至るまでにブルーカラーとしてそこそこの環境下で働いてきた経験(バイトや請負だけど)からも自分はある程度までの耐力・胆力はある人間だと思っています。

にも関わらずやはりこのメンタル的に苦しい環境はどうしても我慢できませんでした。もはや朝の出勤時から心が拒否。メンタル的にこんなブラックな環境で働き続けることなど到底不可能と判断しました。

この2週目の金曜日まで働いていたら先にメンタルがやられてもっと酷いことになっていたと思います。そうなる前にと2週間目の初日の月曜日の朝に役員に報告、晴れてその日で円満退社しました。

悪魔に魂を売る行為

シニア世代にとって好条件での再就職はとてつもなく厳しいのが現実です。一般的に同じ条件の募集であれば現役、若い人が採用されるのが常でしょう。私が人事担当でもそうします。

そんな環境において、この会社はリストラされたようなシニア世代を積極的に採用していました、しかもそれなりの高給で。当時の自分が置かれている立場から考えるに条件は決して悪くない、いや、最上級クラスでした。

  • そこそこの年齢でも採用してもらえる
  • キャリアはあまり問われない
  • 給料が高い
  • ほぼ定時出社定時退社

でもこれらの条件は結局のところ、社会人経験が十分ある、生活がかかって逃げ場のないシニアを集め、札束でほっぺたを叩かれ足元を見られているだけでした。

  • プライドを捨ててロボットになりきれ!
  • 嫌なら結構、他に行けば?
  • でもこんな条件、そうそうないでしょ?

という究極の選択。私は迷わず(1週間だけ迷ったけど)できない!やらない!を選びました。

これが今のシニアの置かれている現状のリアルのひとつの景色です。

再出発の選択肢は限られていない

給料のために自分を捨ててブラックで働く or 自分を優先するなら選択肢は相当少なく給料も低い

この二択しかない?そんなことはありません。高い壁があるならその壁を避ける、もっと楽な別ルートを探したっていいじゃないですか。

そのひとつが副業や起業だと私は考えますし、知識や経験を売ることなら今の時代簡単にできるようになっています。

単に組織の歯車のひとつとして労働力を提供して対価を得るのではなく、自分の資産、スキルを収益化する、そんな考え方もあると思います。

スキルを売る

サラリーマンとしての長い経験があればその知識や経験を時間単位で売り出すことも可能です。

スキルのフリマ【ココナラ】

資格取得、スキル習得

今は売れるようなノウハウを持っていないくても1日2時間x100日=200時間(約3ヶ月)程度、集中して真面目に勉強などに取り組めば最低限のスキルは身につくはずです。

独学で新しいスキルを身につける、スクールに通って資格を取得するなどの方法もあります。

スタディング 宅建士講座 様々な資格学習が980円でウケホーダイ!【オンスク.JP】 iPhoneアプリコース

もちろん、今日明日からすぐに収益化できるものではありません。ただ、何もしなければ一生0。逆に今からスタートさせれば試行錯誤しながらでも2、3ヶ月後には何らかの方向性が見えてくることもあります。

M&A

副業、起業だけでなく既存の会社を丸ごと買ってしまうという手法も最近は広がっています。

最後に

私自身は個人事業主としてビジネスをはじめ、その後に法人を設立、さらにあとからもう1社設立、その間にいくつかの資格を取得、という経緯をたどっています。

その後に破産かっ!?となり大ピンチになりました。でもさすがに命までは取られません。

生きている限り、そしてチャレンジし続ける限り、チャンスは誰にでもあるはずです。そんな現在、私は別の収入源を確保して最低限の生活を維持しつつ、何としてもこの状況から再び這い上がろうとしています。