法人の確定申告を自力でやってみる?

会計事務所と決別
私は2010年に個人事業主として起業して以来、ずっと同じ会計事務所に税務処理を丸投げしてきました。
しかし、2019年春、その事務所から突然倍額近い値上げ要求を受けました。
それまで日々のデータは全て自分でエクセル管理しており大した業務は依頼していなかった(ように感じる)状況なのに個人・法人ともに毎月それなりの額の顧問料、そして確定申告のたびに発生する資料作成料。
値下げして欲しいとまでは言わないまでもせめて現状維持、上がっても消費税分ぐらいというこちらの思いとは相当にGAPがあったため、その要求を却下、解任することになりました。
先方としても「選択と集中」のためのお断りの打診だったと理解しています。
となれば今期は一人でやるしかありません。
クラウド会計の導入
ハード(Win、Mac、スマホ)や操作場所、環境(自宅とオフィス)に依存したくない思いもあり、使うなら最初からクラウド系のソフトだと思っていました。
では何を使うか?
有名どころの大手2社からチョイスしました。
freee
VS
マネーフォワードクラウド会計
正直、どちらでもよかったのですがより初心者向けという触れ込み、そして何より安価(当時)ということからfreeeを導入することにしました。
実際、直感的に触れる部分が多く、操作に困ることはほとんどありませんでした。
そういう意味ではfreeeを選んでよかったと思っていますが、1点だけ大きな問題がありました。
それは
サポートが史上最低レベル
信じられないほど低レベルのやり取りが無駄に続き、解決までの相当な時間がかかります。
今まではUber Eatsのサポートが最低最悪だと思っていましたが、ぶっちぎりでfreeeのほうが酷いです。
また、費用に関してもマネーフォーワードが新しい料金体系になったため、単純比較ではfreeeのほうが高くなってしまいました。
マネーフォワードのサポートを使ってことがないので同じ目線での比較はできませんが、どちらも酷いとしても安いほうがいいならマネーフォワード、サポートには目をつぶり素人でも操作しやすいならfreeeという理解でいます。
初めて自力で個人事業主としての確定申告
サポートの不満はあるものの、もはや完全移行してしまいデータも山のように入力していたので、そのままfreeeで個人の確定申告を完了させました。
「サポートに質問しなければならないことがなければ」という前提であればfreeeの操作自体は簡単シンプルなので個人にもオススメできるソフトだとは思っています。
私はそんなfreeeのシンプルな操作方法に慣れてしまったため今期分から法人でもfreeeを使うことにしました。
法人は4月締めなのでいよいよ法人としても確定申告の時期となりました。
法人の確定申告
確定申告なんて個人も法人も同じようなもんだと思っていました、つい先日までは。
まずはfreeeのサイト内で「法人の確定申告」に関して情報収集。
するとこんなページにたどり着きました。

んっ?何言ってるの??
そもそも全く意味が理解できませんでした。
そこで調べてわかったこと、それは
法人の場合はfreeeだけでは確定申告を完了させられない
法人の確定申告に必要なもの
法人決算には主に3つの仕事「決算書の作成」「各種税金の申告・納税」「決算書類の保存」これらをやらなければなりません。
流れとしては
帳簿整理→データ入力→決算書類作成→各種税金の申告・納税→決算書類保存
このうち「決算書の作成」はfreeeやマネーフォワードでもできるのですがその次のステップ
「各種税金の申告」
このための申告書の作成、ここに大きなハードルがあることはわかりました。
税理士の存在意義・メインの仕事はこれ、と書いている人もいるぐらいです。
そんな国家資格の肝の部分、既得権益は今後も開放されることはないでしょう。
ということで、この申告書の作成のための何かが必要ということが判明、これでやっと上記のfreeeの説明の4つの選択肢の意味が理解できました。
逆に言えばそれまで何も知らなかった、ということです。
freeeに対応した税理士、会計士
これが一番確実でしょう。その代わり一番高価なはずです。
その費用を払うぐらいなら最初から依頼しています。
法人として決算をしっかり行いビジネスを拡大、金融機関からの融資も期待したい場合などはこれが一番だと思います。
クラウド申告freee
これは私のような素人には使えないことになっているでそもそも選択肢に入りません。
「法人税の達人」や「A-SaaS」へ連携
freee公認サードパーティ製ソフトということなんでしょう。
その他の法人税申告ソフト
その他のサードパーティ製ソフトと連携させるという意味に捉えました。
選んだのは「全力法人税」
実際のところ、現実的な選択肢はf「その他」ぐらいしかないと感じました。
そこで
- freeeのデータを取り込める
- 安い
という最低限の条件の中から選んだのが全力法人税というソフトです。
クラウド処理なのでハードや場所に制限を受けないこと、そして印刷しない限りは無料(お試しで利用できる)ということが魅力に感じました。
操作に関してはこれからなので、ちょっと触ってからまたレポートします。