シニアでもできる:保護されているPDFでもスナップショットを撮る方法

スナップショットとは
「PDFっていちいちプリントアウトして、結局手書きしなくちゃいけないのが超絶面倒くさい。場合によってはそのあとまたコピーとかスキャンとか、終いにはその紙を保管とかやってられねぇ~。」
そう思いつつもイヤイヤやっているシニア世代の方も多いかと思います。
そんなときに使えるのがPDFの機能のひとつ
スナップショット
です。

PDFを画像としてキャプチャ(コピー)して別のアプリにペースト、そこで文字入力して印刷したりしてします。
スクリーンキャプチャでは画像が粗くて使えないことも多いのですが、このスナップショットなら大丈夫です。
目的はデジタル化
せっかくネットやメールなどでPDFを入手してもそれをプリントアウト、手書きしてコピーして、、、などってアホらしくないですか?
ペーパーレスと同時にペン・ペンシルレスもしたかった私は、相当前にこのやり方を知りました。
単純にPDFをキャプチャ(画像化)してその画像をエクセルに貼り付け、そしてその画像の上に文字を打ち込むことにより、手書きすることなく全ての入力(はんこを除く)をした状態でデータとして保存できるようになりました。
このデータを自分で操作できるクラウド上に置いておけば、同じものをいつでもどこでも簡単に再活用できるようになります。
このキャプチャ(画像化)の機能がスナップショットです。
スナップショットの使い方
上記のとおり、PDFを開いたら機能の中の「スナップショット」を選び対象の文字列や表をドラッグ、それをエクセルにペーストするだけです。

この上に文字を打って保存したり印刷したりします。
ここでの肝は
- PDFはそれなりに拡大表示してからスナップショットを実行
- エクセルにペーストしたのち、1ページに収まる範囲内に画像を縮小したり余白を調整
- その状態から文字を打つ
拡大表示する理由は文字の劣化対策です。画像化した時点で文字は明らかに劣化(ボヤける感じ)します。それを最小限にするために大きな画像でキャプチャしてそれを縮小するというやり方です。
そのキャプチャを先に縮小する理由は、印刷時に縮小して印刷すると文字位置が大きくズレてしまうためです。なので等倍印刷できるまでキャプチャした画像を先に縮小しておいて下さい。
、、、というのが今までの私のやり方だったのですが、実は上の「拡大表示してからスナップショットを実行」に関してはもっといいやり方があったようです。
それはPDFを開いてから
- メニューの「編集」からプルダウンメニューを展開し「環境設定」を開く
- 「一般」の設定項目「スナップショットツール画像に固定解像度を使用」
- 私のデフォルト値は72でしたが、これを500以上(Max720)に設定

これで結局、PDFを拡大表示してからキャプチャするのと同じ意味となります(たぶん)。
保護されたPDFには使えない
最近、私はこの作業をすることが多くなりました。ひとつの理由は新型コロナウイルス問題。
給付金や融資の申請のために色々な資料を日々準備しており、その流れとしてこの作業を行っています。
その中で初めてスナップショットが機能しないファイルにぶつかりました。その理由を探したところ
保護されたPDFのデータにはスナップショットが使えない

単に今までがラッキーだったんでしょうがそんなファイルにぶつかったことがなかったため、このことを知りませんでした。
保護されていないファイルに変更する
この保護を解除できるのは作成者だけ。
じゃあどうする?
自分がファイルのオーナーになってしまおう!
ということで新しいPDFファイルを作ってしまいます。
やり方は簡単。
まず保護されたPDFをGoogle Chromeにドロップします。

するとChrome上でPDFが開かれます。
それをそのまま印刷するように進め

送信元(プリンタを選ぶところ)で
「PDFに保存」
これだけです。
これで保護されていないPDFが出来上がり、そこからスナップショットを利用します。