交通誘導員・警備員に見るシニア世代の近未来像

2020年3月30日

年度末の恒例行事

昭和の時代からずっと続いている、この時期に集中した道路等のインフラ工事。

特に今年はオリンピックとの兼ね合いもあったのでしょうが、夜間だけでなく昼間もアチコチで行われています。

予算の消化の都合で年度末に、的なことを言われてから長いですが、今では平準化されて大きく改善されていることになっています。それでもやはり今でもこの時期が一番多いように感じます。

そしてその工事に必ず立っている交通誘導員。 私がシニアを意識しているからかも知れませんが特に今年は高齢の方が異常に目立つような気がしています。

交通誘導員という仕事

交通誘導員の配置義務

そもそも工事等で道路を専有するためには所轄の警察署に道路使用許可の申請を行い、許可を得る必要があります。その許可の中に

交通誘導員を配置すること

ということがほぼデフォルトになっているため交通誘導員は必ず配置しなければなりません。

工事の量に比例して交通誘導員が必要になりますし、工事の規模が大きければ大きいほど必要な人数も増えることになります。

慢性的な人手不足

昔で言う3Kの職場というイメージ、しかも給与水準が低いといった理由からそもそも交通誘導員の成り手が減っているため慢性的な人手不足の職業です。

地方では必要な交通誘導員を配置できずに工事を中断しなければならない事態も現実に起きているようです。

需要と供給のマッチング

正直なところ、シニアが行き着く先が交通誘導員のイメージすらあります。

真っ当な仕事であり実際なくてはならない仕事なのですが、成り手がいない業界であることも事実。そんなマーケットに対して働き場所が欲しいシニア層がピッタリはまって当然です。

実際、75歳を過ぎたら警備以外の仕事はほぼないのが現実です。 逆に言うとその年齢でも常に働き口のある職場であるとも言えます。

そもそもこの仕事には機敏さ・俊敏さが必要ないことや、高齢者を雇う会社側も行政から補助金が受けられる等のメリットがあることなどから結果として高齢者ばかりになりつつあります。

しかし、雨の日も風の日も現場に立ち、車や人を誘導し続けなければならない、ちょっとしたミスが重大事故を発生させる恐れもある、数あるシニア向け職業の中でも最も過酷、かつ責任の重い仕事の1つです。

高齢化が進む一方の交通誘導員

実際、どのぐらい高齢化が進んでいるのか?データで確認してみました。

日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイト「e-Stat」

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429

e-Statの平成30年賃金構造基本統計調査によれば警備員の全国平均年齢は51.9歳、これは他の職業と比較してもかなり高齢の部類に入っています。

交通警備員の収入

e-Statによれば全国平均月収は237,200円、賞与は248,000円となっていることからざっくり年収300万円といったところでしょう。

60歳過ぎでも求人があり、この程度の収入が見込めることは頭の片隅に入れておいてもいいと思います。

スキルと選択肢は正比例

この仕事が好き嫌い、良い悪いではなく、単純にこの仕事に従事するか?と問われれば私は間違いなく

やりません!

そう答えます。

サラリーマンをリタイアして以来、私の求める働き方は

  • 決まった時間に公共交通機関を利用して通勤しない(サラリーマン時代の後半はほぼフレックスだったけど)
  • スーツを着ない(サラリーマン時代から着てないことのほうが長かったけど)
  • 長時間同じ場所に拘束されない
  • 中高齢者ばかりの環境で仕事をしない

こんなことが挙げられます。

交通誘導員の仕事の場合、劣悪な環境(工事中の粉塵や車の排気ガス等)下において長時間拘束されトイレにすらも行けないイメージ、私なら絶対に選ばない仕事です。

私は自分でやりたいことをやる、そのやりたいことに付随した現場経験を積みたい、そのための起業であったり資格取得であったりでした。

そして逆に誰でもできる系は極力避けてきました。その結果、幸いにも私には複数の選択肢を持ちながら2012年以来ずっと好き勝手にやってこれました。

新型コロナウイルス問題は明日明後日解決するものではありません。これからどんどん会社は潰れていくでしょう。

今まで安定したサラリーマン生活を送ってきた人たちも明日突然会社が、、、ということが発生する可能性はゼロではありません。

急にその立場に立たされたときに慌てないためにも、今から少しずつでもスキルや経験を積み重ねていく、そんな行動が必須であると考えます。