シニアの再就職:電気工事士として仕事を探す

資格は手段、目的はコンプラ遵守の作業
資格を取得したのは実際の業務につなげるためでした。
不動産業(大家)として簡単な作業をするにも有資格者でないとできないこともある、そして元々電気系出身(電子系ですけど)でもあることから専門家としてのひとつの証として資格を取得しました。
そして実際、資格取得後に大家としての何回かは実作業もしたのですが、、、正直、やることなんてほとんどありません。そこで
せっかく資格もとったことだし何が仕事をしてみよう
探した仕事はあえての非正規、不定期
私の場合ですが、当時再就職する気などさらさらありませんでした。既に自由の身になっているのにもう一度組織に戻る、しかも最下層で、そんなことできるわけがありません。となると
- アルバイトや派遣で
- 都合のいいときだけ、好きな時間だけサクッと稼げる
的な働き方がないかを探してみました。その結果はそんな働き方はない!
アルバイト系の募集サイトはたくさんあります。その中にはキャッチーなタイトルを謳っている募集も多々あります。しかし実際に問合せしてみると
自由な働き方はガテン系だけで電気工事だと週5以上です
それはアルバイト・派遣なの?本業と変わらないじゃん!だったら就職のほうがいいと感じてしまいました。
やっと見つけた仕事はスマートメータ交換
その後もずっと仕事を探し続け、やっと見つけたのがアナログメータからスマートメータへの交換作業でした。
出勤自由、というより自分の裁量でできる部分が多い(というフレコミ)仕事でした。
現場デビューする前に電力会社で数日の座学研修を受け試験に合格してから、という段取りなのですが、正直お勉強は甘々でした。そりゃそうですよね、やはりブルーカラー、ガテン系に近い仕事なのでそれなりの人種しか集まってきていませんでした。茶髪にピアスもOK、そんな方々に電気の専門知識を覚えさせても意味がありません。とにかく段取りを覚えさせることが一番のような感じでした。
命がかかっている割には軽いな
そう感じながらもまずは試験をクリアし、あとは現場を経験しながら自分なりの作業効率を高めていきました。
通電させたままの交換作業ですのでコンセントに指を突っ込むようなもんです。正直ビビりました。


最悪の場合、死に至る危険性もありますし、怪我ではなく電柱側のトランスを壊してしまって周囲一体停電、なんて大きなリスクもある作業です。
私の作業では突発的な小さな事故によりたまに短絡させて家庭内のブレーカーを落としてしまうようなこともありましたが、それなりの知識を持っていたこともあり、大事故は全く起こしませんでした。そんな実績から最終的には新人の教育係的な立場になりましたが、それ以上この仕事を頑張る気にもなれず約1年で辞めることにしました。
辞めた理由
- 生命に関わる仕事
- 100%ブルーカラーの仕事
- 所詮は下請けのさらに下、孫請け・ひ孫請的な立場で発言力が全くない
- 歩合制だが報酬が徐々に下がっていった
- 夏は暑い、冬は寒い
- 蚊や毒虫、爬虫類との遭遇
- お客様とスケジュールの事前調整が必要
- 調整しても当日連絡が取れず作業できないこともある
- そもそもお客様の理解を得られず作業できないこともある
- メータがデカい、重い
- 将来が見えてこない
こんなことから撤退を決めました。
電気工事士での就職
この仕事で職探ししていないここ数年、マーケットがどうなっているのか?正直把握していません。ただ、少なくても数年までは私の求めるようなお気楽な環境での就業は全く見つかりませんでした。今の時代、シェアリングエコノミー・ギグワークス的な多数仕事がありますが、 こと電気工事に関してはなかなか見つかりませんね。
最近ではネット広告で
鍵のトラブル、水のトラブルみたいなことの電気バージョン
をたまに見かけますが、それとて現場経験がそれなりにないとできないような気がします。となると、まずは就職を探すのが王道でしょう。
小~中規模クラスであれば人手不足なところが多いので割と簡単に見つかるかと思います。ただし、給料や休日はちょっと物足りないでしょう。でも実績もないことだし最初は仕方ありません。とりあえずそこで手元作業から経験を積み、さらに将来を意識するなら「第一種」も取得し、3年の実務経験を積んでステップアップするのがいいのではないかと思います。
また、今でも常に現場はあるのでアルバイトもあるにはあると思います。ただし、上記の通り「週5」レベルでしょう。
最後に派遣・請負。登録自体は簡単にできると思いますが実際に仕事が下りて来るかは?
資格を取っただけ、現場未経験ではできる仕事がほとんどありません。現場経験なしでできるのは「手元作業」と言われるもの。まずはそこからになるでしょう。
それでも以前に書いたように国家資格の中では取得自体のハードル(試験の難易度)が低く、贅沢を言わなければ仕事も見つかると思いますので、就業に向けて手を出しやすい資格ではあると思います。