シニアの副業:とにかくはじめてみる(失敗談あり)

副業をはじめるに至るまで
原点は「将来に不安」
学生時代、当時は手段が目的化していたことも否めませんが
いずれは社長!
そんな思いをぼんやり抱いていました。しかし、気がつけば新卒から就職して20年以上もずっとサラリーマンを続けていました。就職、転職、結婚、家族が増える、自宅の購入、、、そんなありきたり?の時間の流れに対してこのままの人生で本当にいいのか?
加齢とともにそんなことを考える時間が増えてきました。最大の不安は
会社・組織に依存した人生
サラリーマンであればある程度の収入は保証されていますが、多くの会社では年齢の上限=定年が決まっていますし、そもそもその会社がずっと生き残れる保証はありません。生き残れたとしても役員になれなければいずれは定年を迎えることになります。
定年後を考えた際、性格的にも金銭的にも隠居生活はあり得ませんでしたが、かと言って60歳過ぎてからのいきなりの再出発?地方で農業や手打ち蕎麦?いやいや、普通に考えて無理でしょ。
何らかの形で収入を得ることを試みる
そもそも定年までずっとどこかの会社に属した人生を継続させていくのか?正直そんな思いは全くありませんでした。となるとやることは
自らの力で収入を得ること!
であれば手探りでもいいからとにかくまずは何かをはじめることが必要でしたが
じゃ、何をやるの?
そこが一番の問題でした。
当面はサラリーマンを続けながらとなるので、その業務に悪影響を与えるわけにはいきません。また、そこから初めて勉強して数年後からスタートなどは考えられない、となれば素人でも今すぐはじめられるもの、そんなものを見つけなければなりませんでした。
試してみた副業の数々
初めての副業:中古本のせどり
はじめたのは2010年前後だったかと思います。とにかく手っ取り早く、それほど時間も費用もかからないものとしてはじめたのが「せどり」でした。
やり方は超簡単なのでネットなどでもさかんに紹介されていましたが、要するに
ブックオフに行って安い本を仕入れ、利益を乗せてアマゾンなどで売る

一時期は多くの人がブックオフに足を運び、スマホ片手に片っ端からバーコードを読み取り、市場を調べいいものがあれば仕入れる、、、なんてことをやっていましたね。
23区内であれば自転車で移動できる範囲内に複数のブックオフがあるため、その中を定期的にグルグルまわって仕入れに奔走していました。
ただ、すぐにこれは私の性に合わないビジネスモデルと感じました。一番の問題は
レッドオーシャン
- 誰でもが手軽にはじめられる
- 扱う商品は工業製品で大量生産されたもの
- 中古品なのでひとつひとつ質が違う
- 1円単位の価格競争
自分なりに得意なカテゴリーがあり市場価値の高いものを見極める選球眼があればいいのですが、そもそも私は本に興味のない人間でしたのでそんなセンスは皆無。となると薄利多売に走るしかなく、すぐに疲れて諦めてしまいました。
取り扱い商品変更
せどりの経験は色々な意味で不毛と判断しましたが、単に諦めて止めるだけでなくこの経験から別のカテゴリー、別の手法でなら勝負できるイメージが浮かんできました。
そのひとつがゲームソフト。正直な話し、私は一時期ゲーム業界の人でしたのでこのマーケットには精通していました。
時代はまだPS3やPSP、Wiiや3DS、パッケージソフトが全盛の時代でした。パッケージソフト自体は大量生産品ですが、メジャーなタイトルには「初回限定版」としてフィギャアなどのおまけ付きがありました。狙いはそれ。限定版ですので数に限りがあります。
大手販売店では少なからず売れ残った在庫があり、それらをワゴンセールで格安で販売していました。そんなものを仕入れネットで売る、そちらにシフトチェンジしました。
23区内には大手販売店がいくらでもあります。秋葉原、新宿、池袋、、、それらを巡回すればそれなりの仕入れが簡単にできました。都内で格安で仕入れて地方に売る、そんなビジネスモデルが成立していた時代でした。
そしてその後、ゲームソフト一辺倒からアニメ関連商品へと幅を広げていきました。特に美少女系アニメは人気でしたのでそれらをサーベイして色々と取り扱うようになっていきました。
輸出転売
さらにブルーオシャンを探し続けた次の展開として見出したのが「輸出」でした。単純に英語環境となることから日本人には参入障壁が高いだろうとの思いからです。逆に世界中の競合は相手することになることは承知していましたが、そこはジャパンクオリティーで勝負できる!と判断しました。
そして取り扱う商品は
フィギュア(特に美少女系)
これこそ差別化、クールジャパンの王道と思って展開していきました。その狙いは的中!どんどんと取り扱い品目を増やし最終的には1000アイテムを並べるまでに、売上は月商50万円ぐらいまで伸ばすことができました。
電子書籍、メルマガ
基本的に転売では常に仕入れや在庫が発生します。それはすなわち一時的にキャッシュアウトが発生すること、物理的な在庫スペースが必要、不良品の取り扱い等々、あとから色々と考えなければいけないことが増えていきました。
無在庫、管理の手間も一切なしでできる商売ないかなぁ?
そう考えてたどり着いたのが電子書籍化でした。今の時代で言えばnoteですね。実際やってはみたものの売れたのは3冊(3人)だけでしたが。w
メルマガのほうは無料で1年継続、20名ぐらいまで読者は増えましたがマネタイズが見えてこない、継続的に記事を書くことにも疲れてしまったため1年で止めてしまいました。
失敗談
現在、これらのことは一切やっていません。たまに売れそうなものが手に入ったときだけメルカリなどを利用することはありますが、もはやビジネスとしてはやっていません。
止めてしまった大きな理由は
- 在庫管理
- キャッシュフロー
- 偽物との競合
ここに大きな問題、負担があったからです。
それなりの価格で仕入れても売れなければ利益は確定できません。大きな意味では在庫している間は利息分だけキャッシュアウトしていることと同義ですし、スペースも埋まっていることから家賃が発生しているのと同じことです。
それでも利益を出して売れればいいのですが全部が全部そうとも限りません。最悪は損切りしてでも処分しなければならないことも多々ありました。
そのリスクヘッジとして「無在庫販売」も推し進めたのですが、今度はその管理に膨大な時間がかかるようになりました。売れてから仕入れる、そのためには常に仕入れ価格と在庫をチェックしておかなければなりません。さすがに1000アイテムとなると1日5時間ぐらいがその作業になってしまいました。毎日そんなことをやっても売れるのは週に数個、ほぼ不毛な作業を続けなければなりませんでした。
さらに大量に出品されている偽物との競合。こちらが$79.99で売っている正規品に対して偽物は$39.99などで平気で売られていました。日本人の感覚ならピンとくるものでも国民性からなのか?海外では普通に売れていってしまいます。
とある商品を価格順にソート、表示された場合、この価格差は致命的でした。数ページに渡り偽物のオンパレード、正規品最安値が私だったとしても、5ページ目では普通の購入者の目にはなかなか届きませんでした。
そんなことから不毛な作業に疲れてしまい「副業」としては終わりにしました。
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