【交通違反】警察庁へ質問状送付、そして提訴の検討

2022年11月2日

私は、警察から交通違反だとして2回の取締りを受けました。その結果、過去に違反した分も含めた反則点数の累積により東京都公安委員会から免停処分を受けました。

しかし、この2回の取締りには法的根拠がなく無効であると確信している私は、この処分を不服として東京都公安委員会に対して処分の取り消しを求める審査請求を行いました。しかし結果はこれまた不当な裁決「棄却」でした。

東京都公安委員会及び警視庁は、警察庁の定める「交通規制基準」を都合よく拡大解釈、交通規制を行う地点の10メートル以上手前に規制標識を設置していることを是とした判断は明らかに間違っています。

しかし、この間違った判断をさらに追求し正すためにはお金、時間、そして工数をかけて司法の判断を仰がなければなりません。そこまでやる意味があるのか?何が得られるのか?このまま泣き寝入りするしかないのか?何日経ってもモヤモヤが消えませんでした。

結局「このままでは終われない!」として次のステップに進むことを決断しました。

正式な次のステップは裁判

審査請求の裁決書には、審査請求の結果に不服があるときは6か月以内に東京都を被告に提訴できるとの記載があります。しかし、裁判を行うには当然ながら費用がかかります。かかる費用の中で一番額が大きい、というよりそのほとんどは弁護士費用となるでしょう。イメージとしては着手金として10万円~30万円、さらに実費と成功報酬、というのがスタンダードかと想像しています。また、弁護士への支払いとは別に訴訟費用や裁判所手数料もかかります。

ただしこれらは一般的な民事訴訟の場合。行政訴訟となると、そもそも受任してくれる弁護士が少ない、かつ面倒なことも多いことから相対的に費用が高いようです。

仮にこれらの費用をかけた裁判で勝ったとしても私が得られるものは「免停処分の取り消し」(及び東京都公安委員会と警視庁の判断は誤りであることの証明)、これでは裁判をやる意味がありません。いや、意味はあるのですが、かかる費用に対して期待できる成果が全く見合わないのです。

審査請求制度の一部には「再審査請求」を準備している行政機関もあり、これなら費用もかからないのですが公安委員会にはないようです。

提訴することによって発生する費用や工数に対して得られるものが小さすぎるため、多くの先人の方々は審査請求まではやったとしてもそのあとは泣き寝入りするしかなかったのでしょう。そしてその結果、規制標識の設置の問題はそのまま放置され不当な取締りがずっと継続していると想像します。

問題点の整理

交通規制基準の解釈

私が受けた2回の不当な取締りはどちらも「指定方向外進行禁止」要するに右折禁止(日、時指定あり)です。交通規制基準における指定方向外進行禁止の規制標識の設置場所は

設置場所:車両の進入を禁止する交差点の手前における左側の路端若しくは中央分離帯若しくは当該交差点に係る信号機(車両に対面するものに限る。)の設置場所又は車両の進行を禁止する場所の前面

車両の進入を禁止する交差点の手前における左側の路端であって「路端の手前xxメートルまでOK」などとは一言も書かれていませんが、東京都公安委員会及び警視庁は手前XXメートルの設置を「基準に則り正常に設置されているので問題なし」と判断したのでした。

公平性が担保されていない審査請求

交通規制標識を設置しているのは公安委員会、交通違反の取締りを行っているのは公安委員会からの委託を受けた警察、そして行政処分を下すのはこれまた公安委員会です。すなわち公安委員会は規制標識を設置した当事者であり、かつ行政処分を下す処分庁なのです。しかしなぜか交通違反における審査請求においては処分庁が警察、審査庁が公安委員会になっているのです。

審査請求においては、処分庁の最上位行政庁が審査庁になると法律で定められています。最上位行政庁がない場合は処分庁が審査庁になることを認めていますが、公安委員会には上位の行政庁が存在していると私は理解しています。それは国家公安委員会、または各都道府県庁です。

さらに、審査請求においては第三者に諮問することになっていますが、この審査請求ではどこにも諮問されていません。

すなわち、規制標識設置の当事者であると同時に行政処分を下す当事者でもある公安委員会による密室で話し合いだけで全ての判断が下されているのです。これに公平性や公共性、客観性があるのか?大きな疑問を抱きます。

費用をかけずにやれる次のアクション

警察庁に直接質問

私は以前にとある国会議員のご協力の下、何度か国の行政機関に直接質問を投げさせてもらい回答を得たことがあります。その回答の中身は全く的を射ない残念なものでしたが、それでも国の行政機関と直接やり取りできるのは大きなメリットだと感じました。そこで今回も協力のお願いをしたところ快諾していただけました。

ということで早速質問を送りました。送付先は警察庁、質問内容は簡単にまとめると以下のようなものです。

  • 交通規制標識設置の法的根拠:警察庁の定める交通規制基準を満たすことで間違いないか?
  • 交通規制基準を満たしていない交通規制標識の有効性
  • 交通規制基準に則していない規制標識を前提として警察の取締りの有効性
  • 不当な取締りにおける反則点の加点の正当性
  • 交通規制基準の文言の解釈:路端の「手前」XXメートルは交通規制基準に準拠していると言えるのか?
  • 車両の進行を禁止する場所の前面に規制標識を設置できるにも関わらず設置していないことに問題はないのか?
  • 東京都公安委員会における過去1年の審査請求件数及び裁決の結果

論点ずらしの意味のない回答にならないようできるだけピンポイントで攻めたつもりです。年内には回答を得られると思います。

クラウドファンディングの調査

一部のクラウドファンディング運営会社では、裁判費用を支援してもらうことも対応可能となっていることを発見したため現在その調査を進めています。広く薄く資金的な支援を募ることにより個人的な費用負担を抑えたままで裁判で争えるならぜひとも裁判で争いたいと思っています。

警察による不当な交通違反の取締りは全ドライバー・ライダーに共通する問題でもあるため、クラウドファンディングで上手くアピールできれば裁判費用を集められるかも知れません。ただ、物理的なリターンやサービスが提供できない点は明らかにマイナスでしょう。

最終的にプロジェクト化できるかまだわかりませんが、可能性はありそうなのでこのまま調査を継続していきます。もしクラウドファンディングで支援を集めることに成功した際には「行政処分の取り消し」を争点に提訴します。さらに

  • 不適切な規制標識は撤去、改修
  • 不適切な規制標識による取締りの禁止

も同時に求めていきます。

また、審査請求における処分庁・審査庁の問題もどこかのタイミングで提起したいです。

私が行動する理由

なぜ私が裁判をやろうとしているのか?それは現時点において私が裁判を起こす権利を持っているからです。審査請求の裁決を知ってから6か月以内なら提訴できる、この権利を行使をしたいのです。

他の方が不当な交通違反の取締りを受けたとしてもその時点では裁判で戦えません(勝てません)。過去に不当な取締りにより反則点を加点されたことを不服として提訴した例はいくつかありますが、その全て(たぶん)が棄却されています。反則点の加点は行政処分ではないためその時点では直接的なデメリットはほぼない、これが裁判所の判断です。判例は法律と同等の扱いとなります。

ただし、免停等の行政処分を受けていなくても、不当な取締りの反則点により次の免許更新の際にそれまでゴールド免許だったものがブルー免許になってしまったことを争った裁判では原告側の主張が認められました。免許の発行は行政処分と同等と判断されたのでしょう。

私は、公安委員会と警察が交通規制基準を自分たちの都合のいいように勝手に解釈し不当な交通規制標識を改修することなく放置した上で一方的な取締りを継続して行っている現状をこの機会に問題提起したいと考えています。

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