民泊物件の現地対応

民泊転用を前提とした賃貸物件の契約後、初めて現地に行ってきました。

目的

私は東京、そして物件は北海道旭川市。かなりの遠隔地ですので正直なところ何かあるたびに毎回私が現地に赴き対応するわけにはいきません。民泊開業後は基本的に現地の協力業者に対応してもらうことになっているのですが今回に限っては別。その理由は電気、ガス、水道、そして灯油タンク等の生活インフラがきちんと機能しているか?確認の必要があったため。

電気はブレーカーを上げるだけなので特に大きな問題は生じないと思いますが水道は全て水抜きされていた状態だったため元栓を開けるのは今回が初めて。そしてガスの開栓のためには立会い必須でした。今回の契約に伴いFF式ストーブを新品を設置することから灯油タンクからの灯油の供給の確認も必要でした。ストーブの設置工事は立会い不要でもやってもらえることになっていたのですが、そもそもホームルータを現地へ持っていくという予定もあったことからこれら全ての予定を集約して1回で完了させることにしました。

インターネット

まずはホームルータの設置から。先日、東京のオフィスで事前に動作確認はしておきましたが、設置場所によってかなり通信速度が異なることがわかっていました。

この物件においてはベランダに近く、かつ人の導線にあまり影響を与えない場所に設置するのがいいだろうと思い最初はこんな場所に設置することを考えていました。

ベランダに繋がる窓の上でちょうどコーナーラックが設置できる場所。我ながら良い場所を選んだと思っていました。そして早速スピードテストをしてみたところまさかの下り1Mbps、上りに至っては0.5Mbps。あまりの衝撃にスクショを撮ることすら忘れてしまいました。

いくらRC造だからと言っても窓からこれっぽちズレただけでもダメだなんてそこまでシビアなの???まずい、これはマズイ。これでは使えないと同意です。そこですぐに場所を移動させることにしました。とは言え、選択肢は限られています。当日持っていったのはこのコーナーラックだけ。でもそもそもコーナーラックを設置できるような壁に囲まれた場所はNGなんだろうと判断、とにかく窓の近くに置いてみました。

多くの時間帯は4Gを掴んでいる緑の表示、そしてたまに5Gを掴んでいる青の表示と入れ替わる状況でしたがとにかくこの場所で再測定してみました。まずは4Gのとき、その結果は

とりあえず及第点、かな?その後すぐに5Gになったので再測定してみたところ

上りの遅さが気になるものの下りはさすがに5Gといった感じです。その後も何回か測定してみたところ、この場所なら下りで数10Mbpsは安定的に確保できそうです。小さなラックでも買ってきてその上に置けば問題はなさそうと判断、当面はこれで稼働させてみます。

ガス、水道、灯油タンクのチェック

まずは水道から。そもそも水抜きなんて習慣がない私、何をどうしたらいいのかわからないまま大元を開栓してみました。すると、、、トイレの給水管から水が吹き出しあっという間に玄関、リビングまで水浸しに。慌てて元栓を締め以降の対応を既に作業をはじめていたストーブ設置業者にお願いしてみました。すると予定外の作業なのに快く対応していただきました(感謝)。

この業者が1か所ずつチェックしていったところ、キッチンの混合栓の根元から水漏れ、そしてウォシュレットにも問題があることが発覚しました。そこでこの業者からすぐにオーナー様に連絡していただき何とその日のうちにどちらも交換対応していただけました。

遠隔地ではお金以外の判断材料も必要なことは今までの経験からわかっていました。この物件の工事のほとんどをこの業者がやっていると聞いていたことから、あえて最安値を目指して相見積りを取ることもなくこの業者を一本釣りしたことが功を奏しました。

この業者の本来の業務であったストーブの設置も完了。灯油タンクからの灯油の供給も問題ないようでした。ただ同時に灯油タンクがあまりにもボロボロだったことも確認できてしまいました。これも業者からオーナー様へ交換の打診をしていただけることになりました。

ガスも全く問題なし。給湯器も20年以上前のものだったため契約と同時に新品に交換してもらっていました。今後当面は不具合が発生することもないでしょう。

結果的には私が立ち会ったことにより、この日のうちに全ての不具合を炙り出すことに成功し新品に交換してもらえました。逆に立ち会っていなかったら特に水回りの問題はすぐには解決できなかってでしょう。さらにもし私がこの物件を保有していたらこれらの費用負担も当然私、賃貸でよかったと思えた瞬間でした。

消防法対応設備の設置

この物件はちょっと古いため消防法的には今の法律には準拠していないものの違法ではないという「既存不適格」状態。住居として賃貸している分にはこれでも問題ないのですが、消防署の許可を得て民泊新法に適用させるためには必要な設備を整えなければなりません。この設置費用はさすがにオーナー様に負担していただくわけにはいきません。以前にこのブログで費用概算を記載したのですが特に消防法対応関連費用が大きかった理由がこれです。

私が現地に行ったタイミングでこの工事も行われていました。そもそもこちらの工事に私が立ち会う必要はなかったので単なる偶然ですが。

複数の誘導灯設置、これはかなり大掛かりな作業でした。

あとは居室に設置義務のある装置の数々。火災報知器にはじまり

常備灯

そして非常用照明

これらがないことには消防署からの許可が下りないのですから仕方ありません。

賃貸物件の転貸借による民泊開業のためには、これらの工事の許可をオーナー様から得ることも必要となります。

開業まであと数歩、といった感じです。今週末からは家具家電の設置もはじまりますし並行して行政に対する申請の準備も進んでいます。どちらも宿泊施設代行業者に丸投げですが。

私は当面現地には行かなくて済むはず、です。

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