
1軒目の物件がボツになってしまったためすぐに気持ちを切り替え次の物件を探すものの、全く箸にも棒にもかからない状態が続いていました。
レッドオーシャンのエリアも検討
約2ヶ月、ほぼ毎日のように探し続けてやっとたどり着いた先の物件でしたが「除雪対応が困難なエリア」と判断されてしまいあえなくボツ。あらためて物件探しを再開したとてそうやすやすと次の物件が見つかるはずもありませんでした。そこで気分転換も兼ねて「ちょっと様子見で他のエリアも探してみよう」。
まずは土地勘のある京都。京都には2010年~2017年までマンションを1棟保有していました。ただし、京都市内ではあったものの京都駅から電車に乗って15分ぐらい先の地味な住宅街でしたが。
民泊となるとやはり京都駅から徒歩圏が望ましいはず、そう考えて京都駅の近場をチェックしてみたのですが、駅からかなり離れた徒歩ではちょっと厳しいエリアでやっと転借可の物件がちらほら出てきた程度。しかも全て30m2未満の1LDK。狭いとゲストの人数を増やせないためこれでは収支が合わないことは確実、そんなのばかりだったのため数時間で止めました。
次に札幌。
札幌も競争が過熱している地域です。今さら参入するなら狙いはどうしたって中心地限定。こちらでは部屋の広さを70m2以上に限定して探したところ、意外と簡単に次から次へと物件が見つかりました。ただし家賃が高い。きっとはなから民泊転用前提の強気の家賃設定なのでしょう。借りた時点で負け確定って感じのものしか見つかりませんでした。普通に考えれば、海外でも有名な観光地において今さら収支が見合う物件などそうそう転がっているはずがありません。あったらその物件のオーナーが既に転用しているはずです。
そんなこんなしている間に2023年が終わってしまいました。
奇跡的な再開
2024年1月、アテもないまま懲りずにネットで物件を探しては空振りの日々を過ごしていたある日、知り合いの不動産業者から1通のメールが飛んできました。その内容は「状況が変わり可能性が出てきました」。
実は、先の旭川で内見してきた戸建て物件よりも先に検討していた物件がひとつあったのです。その物件はマンションでこの知り合いの業者が物件オーナーから売却を依頼されていたもの。ただ、築古で空室も多く簡単には売れなさそうな物件でした。そこで私に「民泊転用OK物件」として紹介してくれていたのです。
私としてもなかなか物件が見つからない状況だったのですぐに飛びつきました。ネット上でわかる範囲の情報収集、さらには業者からもいくつかの資料を入手しました。宿泊施設運営者のシミュレーションも悪くなかったので「ぜひ一度、早期に内見したい」と業者に伝えたところまではトントン拍子で話しが進んだのですが、、、そこから急展開。「オーナー様の気が変わり、やっぱり民泊は不安だからNG」とドタキャンされてしまったのです。
そんな物件が再び私の眼の前に。NGだったものがOKになった理由は割愛しますが、とにかく一度は内見寸前まで進んだ物件であったことからすぐに飛びつきました。
二度目の旭川
そして現地に飛んだのが2024年2月でした。

前回の戸建てのエリアと異なり、こちらは大きな通りに面していることから除雪も万全。前回見送りとなった理由はクリアです。

100m2超の室内はフルリノベーション済み、1Fでも明るくてきれいでした。広さも文句なし。

玄関を開けた時点ですぐに「これはイケる」そう確信した私。隅々までチェックしても何ら問題は見つからずウキウキ気分で宿泊施設運営者に報告したのでした。
宿泊施設運営者の回答
「この部屋はダメです」
実はこの部屋はオール電化にフルリノベーションされたものだったのです。オール電化の給湯はエコキュート。エコキュートでは電気で温水を作りタンクに貯めておきます。一般の家庭であればいいとこ4~6人、生活のためのお湯の使用量として計算上十分なタンクが設置されていますが、民泊となると利用するゲストが多いことからお湯が足りないケースが頻発するとのこと。追い焚き機能があっても追いつかないため「オール電化は断っている」とのことでした。
この部屋にかなり手応えを感じていたため、ダメな理由を聞いたときは大きく落胆しました。宿泊施設運営者が請けてくれない以上、そこから先には進めません。こうしてメンタル急上昇から一転して急降下したのでした。