海外予約サイト発行の領収書はインボイス制度非対応
新規ビジネス立ち上げのため三度目の旭川へ。今回は前回書き忘れていたことや今回新たに気づいたことなどを綴ります。
外資系予約サイト利用の注意点
まずはタイトルにもしている点から。
Expedia(エクスペディア)、Booking.com(ブッキングドットコム)、Agoda(アゴダ)等で予約しそのサイトで支払いをした場合にはインボイス非対応
私は過去2回の出張時にはExpediaで、そして今回初めてagodaを利用して往復の航空券+ホテルの予約を取りました。今回agodaを利用した理由は単純に同じ便、同じホテルで比較したときにagodaのほうが数千円安かったから。
その場ですぐに予約しカードで支払い予約完了、領収書を入手しそれをクラウド会計に登録する際に重大なことを思い出しました。
「あっ!インボイスのこと、すっかり忘れてた!」
振り返ってみれば、Expediaで行った2回のうちの初回時はまだインボイスがはじまっていなかった時期なのでそんなことは全く気にしていませんでした。その流れで2回目もインボイスのことなど全く気にしないまま普通に出張旅費の精算をしてクラウド会計に記帳。そして3回目となる今回も何の疑問も抱かないまま同じ流れで手続きをしていました。
3回目の処理となる今回、ふと思い出したのがインボイスでした。私の法人において直近までの活動でお金の移動は光熱費ぐらいしかなかったこともあり、それまでインボイスを強く意識することがありませんでした。出張精算においても今までどおり普通の領収書さえあれば処理できると勘違いしていたのです。しかし、私の法人は課税業者として登録しているので昨年10月以降はインボイス対応が必須でした。
今回初めてこの問題に気付き、とりあえずクラウド会計に登録していた昨年10月以降の費用は全て修正しました。そのうち、インボイスのない経費は消費税の相殺ができないことになってしまいましたが、これも授業料と思って諦めるしかありません。
予約サイト利用で適格請求書・領収書(インボイス)を受け取るためには
日系予約サイトの利用は?
楽天トラベルやじゃらん等、日系予約サイトを使えばインボイス対応の領収書を入手することができます。ただし私のようにLCCを利用した出張の場合、これら日系予約サイトでは航空券が取れない?ANAやJAL+ホテルの予約は可能ですがLCCが見つけられませんでした。なので日系予約サイトを使うならホテルだけになりそうです。でもホテルだけなら外資系予約サイトを利用したほうが安いイメージ、となると日系予約サイトを利用する理由がありません。
航空券は航空会社の直サイトで
LCCは各社のサイトから直接予約ができます。ジェットスターやピーチなどはインボイス発行業者として登録されているので直サイトで予約、支払いをすればインボイス対応の領収書が発行されます。
現地払い
外資系予約サイト利用の場合、ホテルに関しては「現地払い」というオプションが選択できる場合があります。ほとんどのホテルはインボイス発行業者として登録されていると思われますので現地払い、すなわちホテルで直接金銭のやり取りをすればホテルからインボイス対応の領収書が発行されます。
出張旅費等特例制度を使う
社員が一時的に費用を建て替えて支払い、のちに精算するのであれば「出張旅費等特例」が使えます。ただし、その会社に出張旅費に関する規約があり、かつその社員の個人のカードや現金で支払った場合のみです。私の法人でも規約は作っていましたが、今回の精算においては法人カードで支払っていたためこの特例を使えませんでした。
今後も法人としての出張の際には法人カードを利用する予定の私としては
- LCCを利用する場合の航空券は航空会社直で予約
- ホテルは引き続き予約サイト利用、外資系予約サイトを利用した場合には現地払いをチョイス
このような段取りで予約を取る必要があるようです。
agoda利用で戸惑ったこと
Expediaでは何の問題もなく全ての手続が簡単にできたのですが初めてのagodaではそうもいきませんでした。問題が起きたのは航空券です。Expediaを利用した際には、支払いを済ますとExpediaからだけでなく航空会社からも予約確定のメールがすぐに届きました。対してagodaの場合、Expedia同様すぐにagodaからの予約確定メールは届きました。しかし、その後2日経っても航空会社からのメールが届かなかったのです。
そこでまずはagodaのサイトで予約の確認をしてみると確かに航空券の予約は確定していることになっていました。しかし、航空会社のサイトへ自分のアカウントでログインして確認しても何の予約も入っていないことになっていたのです。
予約が見つからない
予約サイト利用の場合にはこのようなミスマッチは普通に発生します。そんなときは、自分で航空会社のサイトに予約情報を追加することになります。
まずはagodaのサイトで自分の予約を確認、そこで「航空会社のリファレンス番号」を確認します。
次に航空会社のウェブサイトを開き、そこにリファレンス番号及びメールアドレスまたは姓を入力します。
私は当初、ここにメアドを入力したのですがその検索結果はNot Found。えっ?ないの?ここでちょっと焦りましたが、メアドではなくsurname(姓)を入れたところ無事に予約が確認できました。
予約の検索ができなかった原因
無事に予約が確認できたのでその情報を今一度自分宛てにメールを送ろうとしたところで初めて予約の検索ができなかった原因が判明しました。それは、自分の予約が自動的に作成されたようなメールアドレスで登録されていたのです。自分の使っていないメアドで登録されていたのであれば自動送信メールが届かないのは当然ですしメアドを使って予約検索しても見つからないはずです。
原因が判明したので予約にリンクしているメアドを自分のものに上書き変更し自分にメール送信しました。その後は航空会社のサイトでも自分の予約が確認できるようになったので事前チェックイン、当日は無事にフライトできました。
ジェットスターの旭川便にはWi-Fiなし
これは前回のフライトのときに既に気づいていたことだったのですが書いていなかったのであらためて。羽田から旭川に飛んでいるANA・AirDOやJALでは普通に使えた機内Wi-Fiですが、成田から旭川に飛んでいるジェットスターにおいては機内Wi-Fiがありません。
そんなこともあろうかと私は前回のフライトの際には事前にスマホとタブレットに複数の動画をダウンロードしていたので全く問題ありませんでした。2時間弱のフライトとは言え、本を全く読まない私にとってはスマホ・タブレットは命綱です。