iDeCoの運用実績の途中経過

2024-01-10

個人での資産運用が叫ばれている昨今、巷ではNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)が話題になっていますが、実は私、15年ぐらい前からiDeCoをやっていました。はじめたきっかけは当時所属していた会社の同僚から「節税できる」と勧められたから、それだけです。自分で特段深く調べることもなく、単純に「税金対策」と「長期・積立・分散」に惹かれて「とりあえずやっておくか」程度の気持ちではじめただけでした。

その後、その会社を辞めて起業してからもiDeCoは解約することなくコツコツと続けていました。ざっくり15年ぐらいでしょうか?はじめた当時は60歳なんてピンと来ませんでしたが、気がつくともはやあと数年で受け取れるところまで年齢を重ねていました。まだ取らぬ狸の皮算用ではありますが、現時点では大成功の可能性が高いと感じています。

運用実績

これは直近の私の資産評価です。

掛け金3,350千円に対して利益2,129千円、運用利回りは驚愕の63%です。これはひとえに長期運用における複利効果でしょう。そしてはじめたタイミングも結果的にはよかったと思います。アメリカの景気や為替の変動の波に乗り、ほったらかしのままでもいつの間にかそこそこの資産が形成できていました。これがあと数年で紙くずになることはほぼないでしょう。

iDeCoのメリット・デメリット

iDeCoは「長期・積立・分散」かつ「ほったらかし」でも運用できることがメリットではありますが、私にとってはそれ以上に「税金対策」、これも大きなメリットであると捉えています。拠出額(年間の積立額)が所得控除対象となるため、運用している間の所得税・住民税を圧縮することができます。さらに受け取り時にかかる税金も格安です(積立期間と金額によっては0)。

逆に最大のデメリットは「60歳以降でないと引き出せない」、それに尽きるでしょう。あとは途中解約ができないということも不便です。中途脱退は可能ですがその際には金額が削られてしまいますので「何のためにやってたんだ」ということになってしまいます。

はじるなら若いうちから

iDeCoだけでなくNISAも「長期・積立・分散」により最大の効力を発揮できるものだと考えています。となるともはやあと数年でiDeCoを受け取れる年齢の私が今さらNISAをはじめるメリットは小さいと考えています。やるならできる若いうちからのほうが複利効果を得られるのでぜひとも20代からはじめて欲しいですね。

iDeCoをはじめる際の注意点

iDeCoは一人1口座しか作れません。そしてその口座管理には毎月手数料が発生します。今でこそ各社でiDeCoを取り扱っていますが、私がはじめた当時はまだ選択肢があまりありませんでした。特に深く考えずにはじめた私は最初から現在までずっと同じ会社で運用しているのですが、今となっては手数料がかなり高い部類に入っています(501円/月)。この手数料もシビアに見ていればさらに10万年単位で資産が増えていた可能性も十分あったでしょう。

ギャンブルや投機ではなく投資としてある程度の安全性を意識しながら資産形成をしたいなら「長期・積立・分散」はかなり有効だと思います。しかもNISAやiDeCoなら国のバックアップによって税金が優遇されています。大きく育てたいならとにかく早いうちからはじめるの一択です。