破産寸前からの再チャレンジ!弁護士に債務整理の相談

まとまった額の税金を払えず、その他の債務の返済も徐々に滞り完全にデフォルト状態に陥った私。もはや最悪のことも視野に入れてまずは弁護士に相談してみることにしました。
法テラスに相談
弁護士に相談すると言ってもそもそも日頃から弁護士と付き合いのある一般人などまずいないでしょう。私もそうでした。
不動産業として過去に何回か裁判沙汰になりそうなこともありましたが、その際は当時委託していた管理会社と提携していた弁護士にサポートしてもらい、私個人が直接弁護士とやり取りすることはありませんでした。
ではどうするか?ネットで探すということも考えましたが、そのときふと頭に浮かんだのが 法テラス でした。このスキームはどうなっているのか?興味もあったのでまずは法テラスにコンタクトしてみました。
約3年前のことなどで詳細は覚えていませんが、まずはメールで問い合わせ、その後電話で予約を取った気がします。
弁護士からの指示
2019年6月のとある日、予約した日に行ってみると一人の弁護士が待っていました。初回の無料相談は限られた時間(30分だったかと思います)なので、まずは私から簡単に状況を説明しました。すると
最悪は破産、可能であれば自宅を残した個人再生も視野に入れて債務整理を行うということであれば引き受けます
と言われました。
当時の私としてはノーチョイス、この人に依頼するしかありませんでした。そこで数日後、正式に契約を締結し以降の処理を任せることにしました。その際に弁護士から言われたことは以下の3点でした。
銀行の口座残高を限りなく0にする
弁護士から全債権者へ受任通知を発送することにより一時的に返済を止めることが可能となります。最終的に破産となると口座も凍結されてしまうため、その前に預金を引き出しておく必要があると言われました。
分割払いの精算
破産となると分割払いもできなくなるため事前に全て精算しておくよう指示されました。当時の私の場合はスマホの端末代と自家用車。スマホは残債を一括で支払い車は売却しました。
再就職活動
個人再生を目指す場合、定常的な収入を求められるとのことで再就職を進められました。
家族の協力
ここまできて初めて家族に状況を説明しました。当然ながら家族は相当なショックを受けていましたが、最終的には私の判断に任せてもらいました。
さらに、家族名義で貯めていた貯金を切り崩してもらうことにより「納税」をクリアすることができました。滞納していた税金を完納したことにより最大の懸案事項が解消、これで資産の差押え→競売という最悪の流れからは一旦開放されました。
ただし、それでもまだ過剰債務であり返済が滞っていることには変わりありませんので、やるべきことをやっていくしない状態でした。
弁護士の活動
まずは債権者に対して受任通知を発送、そして税金以外の最大の債務である不動産購入資金の融資を受けていた金融機関との交渉に入ってもらいました。
当時は「保有している不動産を任意売却して返済するので当面の支払いを待って欲しい」というスタンスでした。金融機関もこの打診を了承し暫くの返済猶予を認めました。
私の活動
保有している収益物件x2の売却により最低でも不動産購入資金の完済を目指しました。しかし、当時の不動産の市況はかなり悪く、特に私が保有していた築古物件には融資が全く出ないような状況でした。
融資が出ないと買える人がいない、となると物件価格はおのずと下がっていく、資本主義である以上、需要と供給のバランスによって価格が変動することは仕方ありません。しかし、安値で売ってしまうと債務の完済ができない、となると結局は破産という結果に進んでしまうため、売るにも売れないという状況が暫く続きました。
また、再就職活動も全くダメ。ネットの転職サイトに片っ端からエントリー、100件以上応募しましたが全滅でした。これは私の勝手な想像ですが、そもそもアラフィフどころかアラ還という年齢的なハードル、さらに過去の職歴が華やか過ぎて逆に敬遠されたのだろうと受け止めています。
仕方なくハローワークに通い数10社に応募、その中の1社に引っかかりました。上場会社でもあり募集要項からそんなに悪くない会社だと思ってそこで働くことにしたのですが、、、、行ってみると昭和全開、軍隊組織のような上下関係、そしてやっていることは「テレアポ」。
最低の職場で最低の仕事、それでも「個人再生のためには我慢するしかない」と思いつつもあっと言う間にメンタルがやられ1週間で辞めました。

個人再生の手引第2版
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